よってたかって恋ですか?


     10



イエスのお友達の女子高生の二人から、
先の予餞会でブッダが供した“幻のカップケーキ”を
この秋の学園祭で復刻したいとの打診があったのが
昼間のうちは 体を動かせばまだちょっぴり暑くもあった、
月の初めごろのお話で。(だったのねぇ…)
レシピを教えてくれまいかとのリクエスト、
ブッダも快く応じての、それで終しまいという扱いとなっていたのだが。
間があっただけ、彼女らも彼女らで奮闘していたその末に、

 【 お教えいただいた通りに焼いてみたのですが、
   どうにも出来上がりが違うのです。】

もう一度 微に入り細に入りなレシピを書き起こしたが、
それを試しても やはり上手くいかなんだと泣きつかれ、
そこで、今度は匠本人であるブッダも傍らから指導しようという万全の態勢で、
後がないぞという当日直前の午後を使っての、
スィーツクッキングと運ぶこととなった。
アパートでお昼ご飯を食べてからという到着となったブッダとイエスへ、
慌ただしいお呼び立てをしてすいませんと。
チームリーダーなのだろか、
レイちゃんフミちゃんと共にお出迎えをしてくれた
お下げ髪のお嬢さんが恐縮そうに頭を下げる。

 「すいません。こんな切羽詰まったお話しを持ちかけてしまって。」

よほど流行っておいでのスタジオなのか、
それとも、さすがは文化イベントの多い秋だということか。
本来は、予行演習に付き合っていただいてという
順を踏みたかったところらしかったそうだが、

 「今日しか調理室を押さえられなくて。」

 「…まあ、連休前日だし。」
 「しかも ハロウィン当日だしねぇ。」

ジンジャークッキーやパンプキンパイを焼くような、
今時の集いが殺到したのかなぁと。
彼女らの手際や、ましてや日頃の行いのせいじゃないこと、
こちらも承知だよという笑顔を見せることで、
やたら恐縮するのを宥めてやって。

 《 おお、噂の最新家電、ヌードルマシンまであるなんてっ。》
 《 ブッダ、そういうのも今はおいておいて。》

さすがは家電メーカー協賛の施設、
“試用してね”ということなのだろう、
先進の家電いろいろも取り揃えられていたものだから、
ついつい目移りしちゃった主夫の鑑様だったのはさておいて。(笑)
それは清潔そうで、広々快適な厨房へ集まった、
胸当てエプロンに 髪にはスカーフという
万全な態勢のお嬢さんたちを、
ブッダがそれは頼もしくも朗らかな様子で見回して。

 「じゃあ、支度にかかろうか。」
 「は〜いvv」

訊いてみたらば、OGの方々も楽しみにしておいでで、
中には内密にという格好ながら、
既に予約を取り付けたらしきクチも何組か。
なので余計に、

 「同じものが復刻出来なかったらどうしようって。」
 「ええもう、それが心配で心配でっ。」

まだまだ小さな手を それぞれの胸の前にて合わせて握り込み、
どれほど不安だったかを振り絞るように訴えるお嬢さんたちなのへ。
おおうと迫力負けして後ずさったイエスと違い、

 「大丈夫ですよ。」

こちらはややもすると泰然とした落ち着き見せ、
励ましも込めてのこと、にっこり微笑って差し上げて、

 「きっと、数が多かったんで
  計量こそ単純に倍して良くても
  手際のほうでは そうはいかなかったんでしょうね。」

何やら原因を見越しておいでらしい言いようをし、
今度こそきっと うまく行きますから安心してと、
笑顔のままに太鼓判を押すブッダなのが頼もしい。
わあと素直に喜ぶお嬢様たちへ、
さあさ、まずは手順通りにかかってくださいなと、
作業開始を促す如来様であり。

 《 ブッダ、そうまで言い切って大丈夫なの?》

どちらかといや慎重派の彼が
なのに いやに大丈夫を廉売しているのがさすがに気になったものか、
こそりと心の声で訊いてみたイエス。

 《 大丈夫ですよ、キミも見たでしょう?》

レイちゃんたちが、これこそ間違いないと、
ブッダが焼いて持ってったケーキの味へ反応して見せたのは
それこそ何の仕掛けもない真実事実。
彼もその場にいた以上、それはそうなんだけどと言葉を濁す。
今日は珍しくもイエスの側が不安そうな言いようをするのも
まま判らぬではないか、

 《 実を言えば、
   私もそれほど確証があったわけではないんだけれどもね。》

彼女らがその舌で確かめ、これだ間違いないと言い出すまで、
いやいや、それを見て以降も、
確たる理屈つきで把握している訳じゃあないんだけれどと、
何だか微妙なお言いようをし、

 「???」

ますますとキョトンとするイエスなのへ、
ふうと一つ息をついて見せ。
認めるのが微妙だったらしいこと、
えいと思い切るよに何度か瞬きをしてから、

 《 あのね、
   私たちって知らない間に聖なる覇気を放ってたらしいって、
   梵天さんが言ってたでしょう。》

 《 えっとぉ、あ、そういえば。》

最聖としての存在感を抑えていたものが、
あのアパートではやや緩んでしまい、
そんな聖なる覇気が、少しずつ染みつくとか堆積するとかしてのこと。
同じ聖人でさえ、あの空間を透かし見ることが出来ぬほどの
奇跡の力の滲む障壁を築いていたという。
それがいつからなのかは判らないが、
恐らく ずんと濃くなったのは
二人の仲がいきなり進展した最近のこと。
なので、マーラでさえ近寄ることが出来なんだのであり、
焦れた挙句に あんな…ブッダが子供に戻ってしまったような、
封印半分な悪戯を仕掛けたぐらいで。
そんな突発事があったばかりだったせいもあり、
そこのところが恥ずかしながらもすんなり飲み込めたブッダ様、

 《 もしかして、
   最初のカップケーキを焼いたときって、
   もうそれなりに、覇気が満ちてたんじゃないかって思うの。》

これで合ってますかと、小麦粉を計ったボウルと、
片やは生クリームを泡立てていたのを見せに来たお嬢さんたちへ、
ええ大丈夫と はんなり頷きながら。
心の声でイエスへまるきり別な話を語り続けるところが、
さすがは教祖様というか、大したもので。

 《 だって、冗談抜きに大して凝った秘訣も隠し味もないのに、
   筑前煮と茶わん蒸しを作りながらっていう
   大雑把な同時進行で焼いた カップケーキが、
   こんなに一生懸命な彼女らの手になるものと
   そうまで格差があるなんて やっぱりおかしいじゃない。》

 《 ああ、こないだの…。》

思い出補正じゃないだろうかという確認もかねて、
こないだ レイちゃんフミちゃんに食べてもらったのがそれかと、
そこはイエスにもそのまま通じて。

 《 なので、
   本番用を焼くのに私たちが立ち会えるって運びは
   むしろありがたい。》

 《 だね。》

私たち限定の奇跡を説明する訳にも行かないものねと、
そこはイエスにも理解出来たこと。
あのアパートほどではないかも知れないけれど、
同座する以上、影響は確かに及ぶことだろう。
ただ、

 《 でも、その通りだということは。
   美味しいカップケーキは、
   キミが居なけりゃ やっぱり復刻不可能ってことだねぇ。》

 《 うう……。》

罪な奇跡があったもの。
そこをイエスが衒いなく言い明かし、
そうなんだよねぇ、その場しのぎに過ぎないかなぁと、
ブッダの側としては、そここそが新たな憂慮だったらしく、
表向きのお顔まで、う〜んと曇らせかかってしまうものだから、

 《 でもまあ、そういうのも今に始まったことでなし。》

 《 ? イエス?》

任せてと言い出したブッダへは、
その根拠が判らず、ホントに大丈夫かと多少案じていたはずが、
今度はイエスがあっけらかんと微笑って見せて、

 《 お花がいきなり咲き乱れたり、
   何だかおめでたい鳥が飛んでったりしたの、
   皆さんと一緒に驚いて見せて誤魔化したことって
   結構あったじゃないの。》

それと一緒、と。
今回起きるだろう奇跡も同じだと、引っくるめる気満々なヨシュア様であり。

 《 説明しようがないコツもあるんだよって、
   お料理に関してはそういう言いようが通るんだよ。》

何たって味や風合いを判定するのは 人の五感だ、
甘さに限ってなら糖度計を使うとか、
しょっぱさには塩分測定器とか 測りようはあるそうだけど、

 《 じゃあどういうバランスにすればそうなるのかっていうのはね、
   どんなに厳密に測ったり分析したりが出来たって
   やっぱり再現は難しいんだって。》

 《 イエス、それ…。》

ついつい理詰めになるブッダだから、そんな彼を完璧に納得させるべく、
もしかして頑張ってネットでいろいろと調べてくれたんだろうか。
とても丁寧な説明は十分と納得を誘ったし、
何より、そうまで考えてくれた気遣いと、
そんなの当たり前でしょと言いたげな
“ふふーvv”といういつもの笑顔で微笑ってくれたのが、
ブッダの胸へも暖かな甘さを運んでくれて。

 《 ほら、よく言うんでしょう?
   糠漬けはヌカを混ぜる人が1日でも変わると味が変わるって。》

 《 ……イエス、それとこれとは微妙に違う。》

おあとがよろしいようで……。(こらこら)





     ◇◇◇



イエスの ネタとも言えないお言いようはともかくも。
ところどころでブッダが覗き込み、
ボウルに触れたり、お手本にと最初のひと混ぜだけやってみたりした
まずはの第一陣が焼き上がり。
大きなボウルで作ったタネをアルミカップへそそいだの、
あとはオーブンに任せるのみと判っていても、
そこは固唾を呑むようにして待っていたお嬢さんがた。
代表として、フミちゃんが竹串で焼き上がりを確かめ、
それからこれはそもそも味見用でもあったのでと、
みんなで1つずつを手にすると せぇので口にし、確認してみれば、

 「…あ。」
 「そうですよぉ、これですっvv」
 「うんうん。私 先輩にいただいて覚えております。」
 「私も、結局余ったのを半分いただいたから覚えております。」

ああそうか、そういう形でも味を覚えていた子たちがいたんだねぇと、
今になって知った最聖のお二人だったりもして。

 「じゃあ、この調子で焼いてゆきましょう。」
 「はいっ。」
 「タネも もう一鉢作りましょう。」
 「ええ、そちらは任せて。」

お嬢さんたちの意気も揚がったし、
ブッダも内心で ほおと安堵し、次のタネへのさりげない目配りに入る。

 「私も手伝うよっ。」

イエスも腕をまくって、
スカーフで髪も覆い、エプロンも装着したうえで、
焼き上がったケーキを次々、
広い金網へ粗熱とりにと並べる作業をお手伝い。
冷ました端から個別に袋詰めするところまでと、
お仕事となる作業は結構あったが、
今回は頭数もいたので、さほどてんやわんやという修羅場にもならず、
和気あいあいと作業は進み、

 「…っ、完成っ!」

窓のお外がほんのりと茜色に染まり始め、
夕刻前のローカルワイドショーにて“今宵はハロウィンですねぇ”なんて、
時事のニュースが告げられ始めた頃合い。
お嬢さんたちの奮戦も見事に実り、
予定とされていた数、きっちりと完成を見た模様。

 「とはいえ、これって…。」
 「本当に こんなに要るの?」

OGの主だった顔触れから、
既に出されていた前注文とやらがあったそうだが、
それらを退けても 結構な数の袋詰めが用意されており。
数台ほどある実習用の調理台に並べられた段ボールの数を
今更の杞憂もて見回す最聖二人へ、

 「売り物ではないからこそ、
  無くなり次第 配布取りやめで通ると思いますので。」

彼女らとしては、
毎年 執行部企画で何かしら配布している物の数を参照にしたそうで。
今回の目玉もいいだろう逸品へ、
同じというのはどうかとも思ったが…という方向な言いようだったのへ、

 「いやいや、こんなにあるんだ、きっと余ると思うよ?」

ついついこちらもそこまでは考えずに手伝っていたけれど、
どこの大きな菓子店だというほどの量だけに、
始末屋なブッダにしてみれば、それが今になって気掛かりでしょうがない。
食べ物だから勿体ないということのみならず、
彼女らの今日の奮闘も無駄にしてしまうのではと、
そこをこそ案じての心配でならぬというお顔になった彼なのへは、

 「何を仰せか。」
 「そうですわvv こんな逸品vv」

それはあり得ないことと、彼女らの側でも譲らない。
もしもお運びの方々が少なくてのこと、余ってしまったならならで、

 「私どもでの争奪戦となるだけです。」
 「そうそうvv」

 「おいおい…。」

それへはさすがに
イエスまで呆れたようにツッコミの手を向けたほど。

 “でもま、そこは判らないでは無いなぁ。”

ずっとずっと不安だったのだろうところも払拭されて、
それは気持ちが盛り上がったままに頑張ったばかり。
そんな飛び切りの気分の高揚もあって、
否定的な言いようが飲み込めないというのもあろうし、
何より、

 “本当に美味しいケーキだしねぇvv”

神聖なる奇跡云々が働いてこその特別な風味だと、
ブッダはそうと見越したらしいし、
実際のところ、通常の作りようとの差異がどうしても出てしまったのは
地上のものには及びようのない存在だからこそ放っている、
覇気やその影響のせいに違いないのでもあろうけど。

 “ブッダの人柄が出てのものなんだものvv”

美味しいに決まっているじゃああないのと、
こそり相好を崩すところが相変わらずの、ヨシュア様であったりし。

 「まあまあ、ブッダ。」

年端の行かぬお嬢さんたちの言いよう、そのまま飲んで良いものか、
後悔してからじゃあ遅いのにと、
とうとうそこまで案じておいでの慈愛の釈迦牟尼様の肩へ手を置き、

 「この高揚に水を差すのはいただけないよ。」
 「でも…。」
 「それに、日保ちもするケーキなんでしょう?」

売れ残る、いやいや配り残ったとしても、
こちらのお嬢さんたちがお茶受けに食べてくださるよと、
頭へ巻いてたスカーフを解きつつ、にっこり微笑った朗らかさには、

 「う…。////////」

 しまった、ここでその笑顔は無しだって ////////

直訳すればそんなところか。(笑)
他愛ないと笑わば笑え。
何にも替えようの無いほど好もしいと想うその人が、
印象的な切れ長の、玻璃の双眸 柔らかくたわめ、
線がやや細かろうとも、男らしい精悍な造作が頼もしい、
好きで好きでしょうがないお顔をほころばせ、
大丈夫だよと、心配しないでと微笑ってくれているのだ。

 「うん…それなら大丈夫、かな?///////」

小さなことをいちいち案じていてはいけないよねと、
矛先収め、皆様と同じように微笑って見せることで、
場の空気も やっとのことで毛羽だちを無くし、
ほっと和んだほどであり。


  これもまた最聖パワーということでしょうかねぇ。(苦笑)





待望のケーキが やっとのこと完成をみたこともあり、
大きく安堵した、女子高生のお嬢様がた。
不意なお願いだったというのに、そのいちいちへ丁寧にご対応くださり、
今日など随分とお時間を取らせてしまってありがとうございましたと、
それこそ それは丁重なお礼のご挨拶をくださって。

 「後片付けは お任せを。」
 「正式なお礼には また改めて伺いますので。」

これ以上は雑事のみ。
お二人のお手を煩わせることではありませぬと、
先にお帰りをとの旨を勧められ。

 「じゃあ、明日の本番、頑張ってね。」
 「お客様にも喜ばれますことを、お祈りしておりますよ。」

いくらこうまでの知り合いで関係者でも、
さすがに女子校の学園祭へは立ち入れぬ身。
ここからは完全ノータッチになるが、
成功すると良いねとのエールを送る二人でもあり。
お借りしたエプロンなどなどをお返しすると、
キッチンスタジオのあったビルを晴れやかな心地で後にする。
厳密にいやぁ他人事ではあったが、
ぎりぎりまで自分たちで何とかしようとし、
ああまで健気に頑張っていた女の子たちなだけに、
ほっとした心地は彼女らと同じ。
お客様に呈すその場に居てやれないのがちょっと残念なくらいに、
もうすっかりと肩入れしてもいる彼らであり。

 “結構 焼もち焼いてたなんて、どこへやらだもんねぇ。//////”

すぐ傍らを同じような歩調でほてほて歩むイエスを、
こっそりちろんと見やれば、

 「んん? どうかした?」

向こうからもこちらを見やった間合いと丁度鉢合わせ、
なぁにと小首を傾げつつ訊かれたのへ、

 「いやあの、えっとぉ。//////////」

そんなあのその、こんなこと思い出したなんて、
一体どう話せば良いっていうのと、
まごまごしてしまうばかりなのも無理はなく。

 「な、なんでもない。////////
  いやあの、あ・そうそう、今晩何食べたい?」

何とか場を取り繕ったところ、
じゃあじゃあ、あぶ玉煮とショウガご飯、と
素直にリクエストが引き出せたので。
じゃあそれへ茶わん蒸しをつけて、キャベツ炒めかなと、
てきぱき算段したそのまま、通り道だった商店街にて買い物をし。
少しずつ橙色になってゆく黄昏前の空気の中、
陽が暮れるのが日に日に早くなったねぇ、
そうだね、銭湯へ行く段取りもそろそろ考えないとねと、
時折 冷え冷えとした風が吹き抜けるのへ首をすくめつつ、
何てことない会話と共に、アパートまでの道を仲良くたどる。

 「ちょっと早いけれど、ご飯を仕掛けておくね。」

丁度 旬の新しょうがを買えたので、
千切りにして薄あげと一緒に薄味のダシで炊き込んで。
後のメニューはさほど手もかからぬので、
何なら風呂へ先に出掛け、戻ってから仕込んでもと、
買い物を冷蔵庫へ仕舞いながら、話していたブッダだったが、

 「………あれ?」

そちらは六畳間へ上がっていたイエスが、
上着をハンガーへ掛けているのを見やって…ふと、
今になって何かおかしいなと気がついた。
まろやかな印象につながるものか、ややふくよかな自分と違い、
しっかとした骨格が呈す、ごつりとした男臭さが顕著な大きめの手とか、
薄いが幅のある肩に、凹凸が陰影を刻んで色香を醸す喉に首元。
やや骨の立った頬や口ひげが、なのに棘々しくもむさ苦しくもない、
誠実そうな気色をまとった面差しと。

 “いやいや、
  そういうのを掲げてしまうとキリがないんだって。///////////”

見惚れていては何にもならぬと、ぶんぶん かぶりを振っていて、
あ…っと、やっとのこと気がついたのが、

 「…イエス、茨の冠がないけど どうしたの?」
 「はい?」

壁へと提げた上着から向き直り、
問われたそのまま自分の手をぺたりと当てた頭には、
確かに…あの棘つきのカチューシャもどきの冠からの感触が無く。

 「……あれ? 何で無いんだろ?」

あれは朝起きたらまず装着して寝るまで外さない、
必須のアイテムだってのにと、
そうと言いつつ、どこか緊迫感が薄い言いようをするご当人だったりしで。

 「…イエス、そんな呑気な。」

むしろ、ブッダのほうが眉をひそめて案じている始末で………。






  またまた後編へ。(ううう…)






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  *ううう、書いても書いても
   これこそを書きたくてというポイントへ
   なかなか辿り着けなくて困ります。
   書き物への勘がずんと鈍って来てる証拠かもですね。
   それともあれこれ盛り込み過ぎてるのかな。
   でも、一部 一貫したネタでもあるからしょうがない。
   というワケで続きます。

ご感想はこちらへvv めーるふぉーむvv

拍手レスもこちらvv


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